・組織の沿革

本土地改良区は、神奈川県中央部を流下する一級河川相模川の右岸に位置し、厚木市・伊勢原市及び平塚市に亘る土地改良区である。​本地域は水田地帯であるが、用水源である地区内中小河川の流量不足が深刻であったため、昭和15年に旧厚木町外2町9村長が期成同盟を設立して相模川から取水する事業を起こすための運動を一丸となって続けていた。こうした運動が実り、神奈川県は昭和22年に調査を行い、昭和23年には県営相模川右岸農業水利改良事業として採択し、昭和24年に着工、昭和33年に完了した。

​なお、この事業推進と共に施設の維持管理を目的とした普通水利組合の設立が必要であったことから町村長は、昭和24年に神奈川県に対し相模川西部普通水利組合の設立申請を行い認可(昭和24年4月18日付)されるところとなった。その後、当組合は土地改良区に組織変更(昭和27年3月25日付)し、神奈川県相模川西部土地改良区(設立認可番号→神第20号)として現在に至っている。

・土地改良区の特色

神奈川県中央部に位置し、東京から50km、横浜から30kmと首都圏の大消費地に近く、農業生産に恵まれた立地条件にある。 本土地改良区の75%が水田であることから、営農類型は水稲を中心とした複合経営が展開されており、路地野菜、トマト、イチゴ等の施設野菜、落葉果樹、バラ、カーネーション等の施設園芸等々多岐にわたっている。 昭和33年に完成した鉄筋コンクリート水路(西部用水)による用水の安定供給を主体とする土地改良区です。

 
​大相模水神社
渋田川分水
富岡掛樋